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三菱重工MRJ、受注分で初のキャンセル可能か イースタン航空40機

2017年12月15日(金)21時25分

12月15日、三菱航空機が開発中のジェット旅客機「MRJ」の受注で、初めてキャンセルが出る可能性を同社社長が示唆した。シンガポール航空ショーでのMRJのブース、昨年2月撮影(2017年 ロイター/Edgar Su)

三菱重工業<7011.T>傘下の三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の受注で、初めてキャンセルが出る可能性がある。

同社広報によると、宮永俊一社長が15日、複数メディアの取材に対し、米イースタン航空が発注した計40機分(オプション含む)についてキャンセルが出る可能性を示唆した。ただ「(社長は)キャンセルされると明言しておらず、実際にキャンセルはまだきてない」(広報)という。

イースタン航空は2014年9月に三菱航空機と購入契約を結んだが、その後、経営危機に陥り、今年6月、米スウィフト航空に買収されることが明らかになった。イースタン航空の機体購入契約はスウィフト航空が引き継ぐが、MRJは今のところその対象にはなっておらず、三菱航空機との間で協議中にある。

MRJは開発が遅れ、納期をこれまでに5度延期し、現在は2020年半ばの納入を目指し開発を急いでいる。三菱重は、今回発生したキャンセルの可能性はあくまでもイースタン航空側の経営問題によるものであり、MRJ側の遅れが理由ではないとしている。

[東京 15日 ロイター]


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