最新記事

温暖化対策

米環境保護局の科学者、トランプと真逆の発表「気候変動の原因は人類の活動」

2017年11月6日(月)15時30分

11月3日、米環境保護局(EPA)や米海洋大気局(NOAA)など政府機関の科学者50人超から成るチームが、急速な気候変動はほぼ確実に化石燃料の燃焼など人類の活動が原因との見解を報告書で示した。写真はEPA理事のスコット・プルーイット米環境保護庁長官(2017年 ロイター/Max Rossi)

米環境保護局(EPA)や米海洋大気局(NOAA)など政府機関の科学者50人超から成るチームが3日、急速な気候変動はほぼ確実に化石燃料の燃焼など人類の活動が原因との見解を報告書で示した。

この報告書は、議会の要請で4年毎に作成されている。今回の内容は、世界の科学者の大半が近年出している結論と一致するとともに、気候変動はでっち上げとするトランプ大統領と政権の主張と真っ向から対立する形となった。

報告書では「過去1世紀の温暖化に関して、観測事実に裏付けられた説得力のある説明がこれ以外に存在しない」と指摘した。

EPA当局者らはコメントを控えた。

報告によると、過去115年間で地球の気温は1度上昇、平均海面は約17.78センチ上昇した。また報告は、気温上昇に伴い海面は「今後15年間で少なくとも数インチ上昇する」との見通しを付け加えた。

[ワシントン 3日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ブラジル、金利引き下げに余地 基礎的財政収支は均衡

ワールド

アングル:米政府機関閉鎖終了が視野に、投資家は安堵

ワールド

ベルギー、ドローン侵入対策で外国軍の協力要請

ビジネス

円安、輸入物価押し上げる面あるが関連指数は下落継続
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中