最新記事

金正恩

北朝鮮、オーストラリア議会などに書簡「米国からの核戦争の脅しに屈せず」

2017年10月20日(金)11時16分

10月20日、北朝鮮がオーストラリア議会などに書簡を送り、核保有国であることを強調するとともに、トランプ米大統領の脅しに屈しない姿勢を示していたことが分かった。 KCNA/REUTERS

北朝鮮がオーストラリア議会などに書簡を送り、核保有国であることを強調するとともに、トランプ米大統領の脅しに屈しない姿勢を示していたことが分かった。

20日の豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド(SMH)が掲載した9月28日付の書簡の写しによると、北朝鮮は「核保有国である朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)を、核戦争の脅しによって屈服させることができるとトランプ氏が考えているとしたら、大きな計算違いであり、無知の表れだ」と指摘した。

また「トランプ氏はDPRKを完全に破壊すると脅したが、これは全世界の破壊を警告する過激な脅迫行為だ」とも主張。

「独立と平和、正義を愛する国」は「世界を核の大惨事に陥れようとしているトランプ政権の凶悪で無責任な行動を強く警戒」すべきだと訴えた。

豪外務省報道官は、SMHが掲載した書簡の写しが本物であることを確認した。

書簡は「各国議会への公開書簡」と題され、インドネシアのジャカルタにある北朝鮮大使館から同市のオーストラリア大使館などに送られた。書簡が送られた他の国は明らかでない。

ビショップ豪外相は記者会見で、北朝鮮がこのような形で各国にメッセージを送るのは異例だとし、外交・経済面で各国が協力して圧力を加える戦略が奏功していることの表れだとの見方を示した。

[シドニー 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

注目企業の決算やFOMCなど材料目白押し=今週の米

ビジネス

米FRB、「ストレステスト」改正案承認 透明性向上

ワールド

東ティモール、ASEAN加盟 11カ国目

ワールド

米、ロシアへの追加制裁準備 欧州にも圧力強化望む=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 3
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任務戦闘艦を進水 
  • 4
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 5
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 6
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 7
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 8
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 9
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 10
    アメリカの現状に「重なりすぎて怖い」...映画『ワン…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 6
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 7
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中