最新記事

経済制裁

北朝鮮の核・ミサイル関与 米国が中ロなど企業10社、個人6名に制裁

2017年8月23日(水)10時36分

8月22日、米国は北朝鮮の核・ミサイル開発に関与したとして、中国とロシアの企業、個人に制裁を科す。写真はムニューシン米財務長官。ワシントンで7月撮影(2017年 ロイター/Eric Thayer)

米政府が北朝鮮の核・ミサイル開発に関与したとして、中国とロシアの企業、および個人に対し制裁を科すことが22日、当局者の話で明らかになった。

今回の制裁対象には北朝鮮のエネルギー貿易に関与したり、米国、および国際金融システムへのアクセスをほう助したりした企業、個人も含まれる。

財務省外国資産管理局(OFAC)は制裁対象に中国系企業6社、ロシア系企業1社、北朝鮮系企業1社、シンガポールに本拠を置く企業2社の合計10社を指定。このほか財務省の声明によると 、ロシア人4人、中国人1人、北朝鮮人1人の合計6人が制裁対象に指定された。

今回の制裁措置は国連が今月に入り導入した対北朝鮮制裁を補完するもの。

ムニューシン財務長官は声明で「中国やロシアなどの個人、および企業が、北朝鮮による大量破壊兵器開発資金の獲得をほう助するのは容認できない」とし、「北朝鮮の核・ミサイル開発プログラムを支援する企業・個人に的を絞り、同国を米国の金融システムから締め出すことで、財務省は引き続き北朝鮮に対する圧力を掛けていく」との立場を示した。

中国はこれに対し、米政府が一方的に中国の企業、および個人に制裁を科すのは誤りであり、2国間の協力関係を阻害しないよう米政府は「直ちに誤りを是正する」必要があるとした。

ロシア大使館からはコメントは得られていない。

[ワシントン 22日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

雇用市場減速しているがインフレ見通しは不透明=英中

ワールド

イラン最高指導者「米国が再び攻撃すれば反撃」、停戦

ビジネス

英シェル、BP買収報道を全面否定 英規則で今後6カ

ビジネス

中東紛争、金融市場は冷静に反応 成長に悪影響も=E
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係・仕事で後悔しないために
  • 3
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉仕する」ポーズ...アルバム写真に「女性蔑視」批判
  • 4
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 5
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 6
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 7
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 8
    「子どもが花嫁にされそうに...」ディズニーランド・…
  • 9
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 10
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 9
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中