最新記事

テロ

米フロリダ州銃乱射で50人死亡、容疑者オマル・マティーンは警備最大手に勤務

2016年6月13日(月)10時05分

 6月12日未明、米フロリダ州オーランドのナイトクラブで男が銃を乱射し、少なくとも50人が死亡、53人が負傷する米国史上最悪の乱射事件が起きた。現場に集まった警察車両と消防車、提供写真(2016年 ロイター/Orlando Police Department)

[ワシントン/オーランド(米フロリダ州) 12日 ロイター] - 米フロリダ州オーランドの、同性愛者が集まるナイトクラブで12日未明、男が銃を乱射し、少なくとも50人が死亡、53人が負傷する米国史上最悪の乱射事件が起きた。

過激派組織「イスラム国」(IS)は12日に犯行声明を出したが、米当局は事件とISを直接結びつける証拠は確認できていないとしている。

オバマ米大統領は事件を受けてホワイトハウスで会見し、「これは紛れもなくテロ行為であり、憎しみの行為だ」と非難した。

犯人の男はクラブ内で銃を乱射した後、人質を取って立てこもり、特殊機動隊との銃撃戦で射殺された。

男はフロリダ州に住む米国人オマル・マティーン容疑者(29)で、両親はアフガニスタンからの移民。世界最大の警備会社G4S(GFS.L)に2007年から警備員として勤務しており、業務の一環で銃を携帯していたと同社が明らかにした。

連邦捜査局(FBI)は同容疑者が戦闘グループを支持する発言をしたとして、2013年と14年に聴取を行ったが、犯罪につながる証拠は得られなかったという。

FBI当局者は、マティーン容疑者が12日朝に警察に電話をかけ、IS指導者への忠誠を誓ったと明らかにした。ただ、これとISとの関連を示す証拠はなく、さらなる調査が必要だとしている。



ロイター


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米国土安全保障省、国内でテロ攻撃の脅威高まると警告

ワールド

豪、米のイラン攻撃を支持 外交再開呼びかけ

ワールド

米副大統領「イランではなく核開発と戦争」、体制転換

ワールド

台湾は「もちろん国」、頼総統が講演で中国の主張に反
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 2
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり得ない!」と投稿された写真にSNSで怒り爆発
  • 3
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「過剰な20万トン」でコメの値段はこう変わる
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    イランとイスラエルの戦争、米国より中国の「ダメー…
  • 7
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 8
    EU、医療機器入札から中国企業を排除へ...「国際調達…
  • 9
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 10
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 7
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 8
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 9
    イランとイスラエルの戦争、米国より中国の「ダメー…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中