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「目を見開く」人は何を考えてる?...シャーロック・ホームズも駆使する「ボディランゲージ解読術」

2025年9月5日(金)15時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
目

Rebekah Vos-Unsplash

<ホームズは相手がひと言も話さないうちから、相手の仕草によっていくつもの手がかりを得ていた。対話の55%をも占める、ボディランゲージの読み取り方とは?>

カリフォルニア大学心理学名誉教授によると、コミュニケーションのうち、言葉が果たす役割は7%、声のトーンが38%しかなく、あとの55%はボディランゲージが占めているそうだ。

シャーロック・ホームズは外に立っている女性の仕草を見て、「恋愛で悲しみ悩んでいる」と見抜いていた。ボディランゲージはどう読むのか。

イギリスのノンフィクション作家ダニエル・スミスが執筆したあらゆる問題を解決できる シャーロック・ホームズの思考法(かんき出版)から一部を抜粋して紹介する。

※第1回はこちら:名探偵シャーロック・ホームズの強み「水平思考」とは何か?...7つの難問でわかる「凡人と天才」の差

◇ ◇ ◇

ボディランゲージはコミュニケーションの55%を占める

日々の人間関係において、ボディランゲージの重要性は見過ごされがちだ。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授アルバート・メラビアンによると、人と人が直接顔を合わせるコミュニケーションには、基本的に3つの要素がある。言語、声のトーン(聴覚)、非言語メッセージ(視覚)だ。

これを重要度の低い順に並べると、まずは言語(コミュニケーション全体で占める割合は7%)、次いで声のトーン(38%)、そして最後がボディランゲージ(55%)となる。

ボディランゲージにはジェスチャー、表情(「目は心の窓」)、身体の向きや互いの距離、手に持っている物の動き(煙草やペンなど)、さらには汗や呼吸などの身体的兆候も含まれる。

こうした非言語メッセージをうまく読み取り、その結果、自分のボディランゲージを意識できるようになれば、人付き合い、仕事、恋愛、場合によっては賭け事まで、人生のあらゆる場面で優位に立てるだろう。

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