最新記事
自動車

フェラーリ「初のEV」生産予定...新型車の「開発期間」短縮に向け、新たな生産拠点が完成

2024年6月22日(土)11時16分
フェラーリ初のEV生産拠点が完成

イタリアの高級車メーカー、フェラーリは、新生産拠点によってきめ細かい対応力を高め、新型車の開発と市場展開に必要な時間を短縮する方針を明らかにした。(2024年 ロイター/Daniele Mascolo)

イタリアの高級車メーカー、フェラーリは、新生産拠点によってきめ細かい対応力を高め、新型車の開発と市場展開に必要な時間を短縮する方針を明らかにした。

イタリア北部のマラネッロに約2億ユーロ(2億1400万ドル)を投じて建設した「e─ビルディング」と呼ばれる新しい生産拠点では、同社初の完全電気自動車(EV)も生産予定で、2025年終盤に発売する見込みだ。

ベネデット・ビーニャ最高経営責任者(CEO)は開所式で「この建設によって市場投入までの時間や製品開発時間を短縮することが可能になる」と述べた。

「1台当たりの収益を増やすということだ。私たちは成長を目指しているが、台数を増やすことではない」と、フェラーリは量ではなく価値を追求していると述べた。自動車販売による収益拡大の重要なツールとして、顧客の好みに合わせて内外装をカスタマイズするといい「顧客ニーズによりきめ細かく対応できるよう、より多くの手段や技術手法を用意したい」と語った。

フェラーリが初めて売り出すEVの価格は最低でも50万ユーロとなる見通し。フェラーリは2車種目のEVの開発にも着手していると、ロイターは先に報じていた。

新生産拠点の稼働により車両組み立てラインが増え、フェラーリ全体では年間約2万台の生産能力増となる。

新しい拠点ではモーターやバッテリーの組み立てを含め、EV用の主要部品も生産する予定。ハイブリッド車や内燃エンジン車の生産にも使用される。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 豪ワーホリ残酷物語
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月9日号(9月2日発売)は「豪ワーホリ残酷物語」特集。円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代――オーストラリアで搾取される若者のリアル

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

経済財政諮問会議の議員としての登用「適時適切に対応

ワールド

豪当局、仏ソジェン子会社に罰金252万ドル 不審な

ワールド

インドネシア警察、大学キャンパス付近で催涙ガス 国

ビジネス

サントリーの新浪会長が辞任、購入したサプリメントが
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあるがなくさないでほしい
  • 3
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シャロン・ストーンの過激衣装にネット衝撃
  • 4
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世…
  • 5
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 6
    BAT新型加熱式たばこ「glo Hilo」シリーズ全国展開へ…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中