コラム

シェアリングエコノミーが中国で盛り上がり、日本で盛り上がらない理由

2018年09月06日(木)20時00分

私はホームステイをしたことも、ホームステイを受け入れたこともかなりの回数あるが、金銭をやりとりしないにしても、お土産を渡すとか、相手を泊めてあげる代わりに相手の家に泊まるなど、何らかの「報酬」があるのが自然だと思う。私自身がAirbnbを通じて体験した民泊は、お土産代程度の金銭を支払うホームステイといっていいものであった。ホームステイをしたりされたりすることは家屋に対する財産権の範囲内のことであって、公権力が介入できる筋合いのことではないと思う。

例えば、あなたが泥酔した外国人の友人を家に泊めたとする。その友人が嘔吐して家を汚してしまったので、翌日帰るときにお詫びだと言って1万円を置いて行った。近所の人がこの一件を通報して地方自治体の違法民泊撲滅チームが踏み込んできた。民泊新法によれば一年以下の懲役になる可能性さえあるようだが、果たしてあなたの人権感覚に照らしたとき、このような行為で罪に問われることは受け入れられるだろうか。

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プロフィール

丸川知雄

1964年生まれ。1987年東京大学経済学部経済学科卒業。2001年までアジア経済研究所で研究員。この間、1991~93年には中国社会学院工業経済研究所客員研究員として中国に駐在。2001年東京大学社会科学研究所助教授、2007年から教授。『現代中国経済』『チャイニーズ・ドリーム: 大衆資本主義が世界を変える』『現代中国の産業』など著書多数

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