ガザ、物資搬入ルートの閉鎖続き食料備蓄が底を突く=WFP

4月25日、国連の世界食糧計画(WFP)は、パレスチナ自治区ガザは物資搬入ルートが引き続き閉鎖されているために食料の備蓄が底を突いたと発表した。配給を待つ人々、ガザ地区で24日撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)
[ジュネーブ/カイロ 25日 ロイター] - 国連の世界食糧計画(WFP)は25日、パレスチナ自治区ガザは物資搬入ルートが引き続き閉鎖されているために食料の備蓄が底を突いたと発表した。
家庭向けの食料備蓄は払底。25日に最後の食料備蓄を、温かい食事を提供するキッチンに配給したが、「こうしたキッチンも数日以内に手持ちの食料が完全に尽きる見通しだ」とした。
WFPによると、物資を運ぶ全主要ルートが閉鎖され続けているため、ガザは7週間余りにわたり人道支援物資と商用物資の供給が途絶えている。ガザ地区がこれほど長期間にわたって孤立状態に置かれたのは初めてだという。
発表に先立ち、イスラエルはガザで食料危機が起きているとの見方を否定。イスラム組織ハマスが支援物資を横取りしていると非難し、ハマスの戦闘員に支援物資が渡るのを防ぐために全ての物資搬入を阻止せざるを得なくなっていると反論した。ハマス側はイスラエルのこうした説明を否定している。
ガザ当局は25日、イスラエル軍による過去24時間の空爆で少なくとも78人が死亡したと発表した。