ニュース速報
ワールド

米加首脳が電話会談、トランプ氏「生産的」 カーニー氏「報復関税の用意」

2025年03月29日(土)06時48分

トランプ米大統領はカナダのカーニー首相と有意義な電話会談を行い、4月28日に予定されるカナダ総選挙後に会談を行う予定と明らかにした。2021年、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Jason Redmond)

[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ米大統領は28日、カナダのカーニー首相と電話会談を行い、4月28日に実施されるカナダ総選挙後に直接会い、政治やビジネスなどについて協議することで合意したと述べた。

トランプ氏は「極めて生産的な電話会談だった。われわれは多くの点で意見が一致している。カナダ総選挙の直後に会談し、政治、ビジネスなどあらゆる要素について協議する」と自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿。こうした協議は「米国とカナダの双方にとって素晴らしい結果をもたらす」とした。

カナダ首相府は声明で、米国が4月2日に追加的な関税措置を発動する計画を踏まえ、カーニー首相は「カナダ政府は労働者と経済を守るため報復関税を実施するとトランプ大統領に伝えた」と明らかにした。

両首脳はさらに、カナダ総選挙後すぐに、新たな経済・安全保障関係に関する包括的な交渉を開始することで同意したという。

カーニー氏は電話会談後にモントリオールで行った記者会見で「トランプ大統領はきょうは、プライベートな会話と公の発言の双方で、カナダの主権を尊重した」と述べ、電話会談は極めて友好的だったと語った。

同時に「米国が4月2日に新たな貿易措置を発表すれば、それを受けてカナダは自国の労働者と経済を守るために対抗関税措置を導入するとトランプ大統領に伝えた」と述べた。

カーニー氏は27日、米国とカナダの長年にわたる互恵的な経済・安全保障上の関係は終わったと述べ、米国の関税の脅威への対抗措置について、あらゆる選択肢を検討すると表明している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

世界の投資家なお強気、ポジショニングは市場に逆風=

ワールド

ガザ和平計画の安保理採択、「和平への第一歩」とパレ

ワールド

中国の若年失業率、10月は17.3%に低下

ワールド

ツバル首相が台湾訪問、「特別な関係を大切にしている
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 3
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 9
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 10
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中