ニュース速報
ワールド

有志国、停戦後のウクライナ支援へ準備強化 20日に軍会合=英首相

2025年03月17日(月)09時08分

 3月15日、英国のスターマー首相は、停戦後のウクライナ支援に向けて「有志国連合」が準備を強化していると明らかにした。英キングストン・アポン・ハルで13日、代表撮影(2025年 ロイター)

Michael Holden Elizabeth Piper

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国のスターマー首相は15日、停戦後のウクライナ支援に向けて「有志国連合」が準備を強化していると明らかにした。

同氏はこの日、トランプ米政権が提示している停戦案を受け入れるようロシアのプーチン大統領に圧力をかけ、合意の確実な履行に向けた各国の関与を得るため、オンライン会議を主催した。

独仏伊、カナダ、オーストラリアなど約20カ国の首脳のほか、ウクライナのゼレンスキー大統領や北大西洋条約機構(NATO)事務総長らが出席したが、米国は参加しなかった。

スターマー氏によると、有志国連合はロシアの侵攻に抵抗するウクライナへの支援と、停戦実現の双方へのコミットメントを確認した。

同氏は記者団に「ロシアへの圧力を強め、ウクライナ軍事支援を継続し、ロシア経済への制裁を強化し続けることで、プーチンの軍事機構を弱体化させ、(交渉の)テーブルに着かせることで合意した」と述べた。

また、ウクライナの安全の保証に向けた強固な計画を策定するため、英国で20日に各国の軍関係者の会合を開くと明らかにした。

ゼレンスキー氏は外国部隊の駐留など安全の保証の必要性を強調した。

英仏は停戦が実現した場合にウクライナに平和維持部隊を派遣する可能性に言及している。アルバニージー豪首相も要請を受け入れる用意があると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む

ビジネス

SOMPO、農業総合研究所にTOB 1株767円で

ワールド

中国、米国の台湾への武器売却を批判 「戦争の脅威加
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 9
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中