豪企業景況感指数、11月はコロナ禍以降で最低 小売り・製造業低調

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が10日発表した11月の企業景況感指数は、プラス2と前月から5ポイント低下し、コロナ禍以降で最低となった。写真は5月14日、シドニーで撮影(2024年 ロイター/Jaimi Joy)
[シドニー 10日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が10日発表した11月の企業景況感指数は、プラス2と前月から5ポイント低下し、コロナ禍以降で最低となった。
変動の大きい企業信頼感指数はマイナス3と、前月のプラス5から低下した。
売上高は8ポイント低下してプラス5、収益性は6ポイント低下のマイナス1、雇用指数は1ポイント低下してプラス2だった。
NABのオーストラリア経済担当責任者、ガレス・スペンス氏は「先月については楽観しているが、平均を大きく下回る信頼感のトレンドは依然として続いているようだ」とし、「商品部門の状況は依然として弱いと説明した。
企業活動は全ての部門で落ち込んだが、小売りと製造業の落ち込みが目立った。
コスト圧力の指標はほぼ横ばいだったが、小売物価は10月の1.1%から四半期ベースで0.6%に鈍化した。