ニュース速報
ワールド

ヒズボラ幹部、停戦努力を支持 イスラエルはレバノン南西部で作戦

2024年10月08日(火)21時44分

 10月8日、イスラエル軍は、レバノン南西部でイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する地上作戦を開始したと発表した。写真は空爆で破壊された建物。レバノン南部ティルスで7日撮影(2024年 ロイター/Aziz Taher)

[ベイルート 8日 ロイター] - イスラム教シーア派組織ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム師は8日のテレビ演説で、停戦に向けたの試みを支持すると表明した。停戦の前提条件としていたガザでの戦闘終結には言及しなかった。

同師はヒズボラの盟友であるレバノンのベリ国会議長による戦闘停止への努力を支持していると語った。

これに先立ち、イスラエル軍はレバノン南西部でヒズボラに対する地上作戦を開始したと発表。これに対しカセム師は、イスラエルからの「痛烈な打撃」に耐えているとし、イスラエルとの戦闘は、誰が最初に泣くかの戦いでヒズボラは最初に泣かないと述べていた。また1年にわたる戦闘でもヒズボラの能力はまだ完全だと主張した。

イスラエル軍はこれまでレバノン南東部国境地域で地上作戦を実施いているとしていたが、南西部でも「限定的で局地的かつ標的を絞った作戦」を実行していると説明した。

昨夜ベイルートの南部郊外を攻撃し、ヒズボラの予算編成と補給を担当する幹部のスハイル・フセイン・フセイニ氏を殺害したと明らかにした。

イランのアラグチ外相は8日からサウジアラビアなど中東諸国を訪問する。域内問題を協議するとともに、パレスチナ自治区ガザとレバノンにおけるイスラエルの「犯罪」阻止を目指す。同相は国営メディアが放映したビデオで「ガザでの犯罪に続き、レバノンでのシオニスト政権(イスラエル)の恥知らずな犯罪を防ぐために、地域情勢に関するわれわれの対話は続いている」と述べた。

欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相に相当)は8日、欧州議会でレバノンの状況は日に日に悪化しているとし、停戦を訴えた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:歴史的選挙戦戦ったハリス氏、なぜ敗北したのか

ビジネス

焦点:「トランプ2.0」に備える米株市場、関税・減

ワールド

自民懇談会、参院選へ刷新必要も予算優先との意見多数

ビジネス

ユーロ圏企業、利益率への圧力続く見通し=ECB調査
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦
  • 2
    「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが今週公開した「不気味で美しい」画像8選
  • 3
    米大統領選挙の「選挙人制度」は世界の笑い者── どうして始まりなぜ変えられないのか?
  • 4
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 6
    どちらが勝っても日本に「逆風」か...トランプvsハリ…
  • 7
    【読解力を高める】オーディオブックの意外な効用...…
  • 8
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…
  • 9
    アメリカを「脱出」したいアメリカ人の割合が史上最…
  • 10
    ネアンデルタール人「絶滅」の理由「2集団が互いに無…
  • 1
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦
  • 2
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大人気」の動物、フィンランドで撮影に成功
  • 3
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄道計画が迷走中
  • 4
    日本で「粉飾倒産」する企業が増えている理由...今後…
  • 5
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…
  • 6
    脱北者約200人がウクライナ義勇軍に参加を希望 全員…
  • 7
    投票日直前、トランプの選挙集会に異変! 聴衆が激…
  • 8
    「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「…
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 6
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 7
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 8
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 9
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 10
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中