オマル米下院議員、民主党予備選に勝利 左派への逆風跳ね返す
8月13日、米民主党左派のイルハン・オマル下院議員(ミネソタ州・写真)は11月の下院選に向けた党の予備選で勝利した。写真は13日、ミネソタ州ミネアポリスで撮影(2024年 ロイター/Ben Brewer)
Richard Cowan
[ワシントン 13日 ロイター] - 米民主党左派のイルハン・オマル下院議員(ミネソタ州)は13日、11月の下院選に向けた党の予備選で勝利した。同氏は「スクワッド」と呼ばれる革新派の一人。これまでにスクワッドの議員2人が予備選で敗れている。
ミネソタ州務長官の集計によると、217選挙区のうち216選挙区の結果が報告され、オマル氏の得票率は56.2%、ミネアポリス市議会議員を務めたドン・サミュエルズ候補は42.9%だった。
オマル氏は2018年の選挙で「スクワッド」を創設した4人の左派女性議員の1人で、11月5日の選挙では4期目となる再選が見込まれている。
スクワッドのメンバーだったジャマール・ボウマン下院議員(ニューヨーク州)とコーリ・ブッシュ下院議員(ミズーリ州)は、親イスラエルのロビー団体AIPACから多額の支援を得た対立候補に予備選で敗れている。
ボウマン、ブッシュ、オマルの3氏はパレスチナ紛争を巡り、バイデン大統領がイスラエルを支持することに反対を表明していた。
また20年の選挙時に前面に出ていた政府による医療サービス支援や警察予算の削減など、左派の主張の一部が民主党内で勢いを失っていることが示された。