アテネ近郊で山火事、高温・乾燥で延焼拡大
ギリシャのアテネ近郊で11日に山火事が発生し、夏の猛暑と強風にあおられた火が急速に延焼範囲を拡大している。ギリシャのペンテリで12日撮影(2024年 ロイター/Elias Marcou)
[ペンテリ(ギリシャ)/アテネ 12日 ロイター] - ギリシャのアテネ近郊で11日に山火事が発生し、夏の猛暑と強風にあおられた火が急速に延焼範囲を拡大している。
同国当局によると、11日午後3時(現地時間)ごろ、アテネから北に35キロのバルナバス近郊で山火事が発生。家屋や車が燃える被害が出ており、少なくとも25の地域と3つの病院で避難を余儀なくされたほか、アテネの一部の地域では停電が発生した。
消防隊の広報担当者によると、13人が煙を吸い込んで救助隊と医療スタッフの手当を受けたほか、消防士2人が火傷の治療を受けたという。現時点では死亡者の報告はない。
昔から夏季に山火事が発生することが多いギリシャでは、気候変動による気温上昇と乾燥で激しい山火事が頻発している。
アテネ国立天文台の研究員セオドア・ジャンナロス氏は国営テレビで、風の勢いは今後さらに強まることが予想されるとし、「非常に困難な一日になるだろう」と述べた。