エジプト、イラン領空回避を指示 「軍事演習」の通達受け
8月7日、エジプトは、自国の航空会社に対し、8日未明の3時間にイラン領空を飛行しないよう指示した。写真は2021年、エジプト・ルクソールの空港で撮影(2024年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh)
Joanna Plucinska Rajesh Kumar Singh
[ロンドン/シカゴ 7日 ロイター] - エジプトは7日、自国の航空会社に対し、8日未明の3時間にイラン領空を飛行しないよう指示した。英国もレバノン領空を回避するよう航空各社に求めた。イスラム組織ハマスとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの幹部殺害を受け、中東の紛争拡大に懸念が高まっている。
エジプトはパイロットに対する通知で「エジプトの全航空会社はテヘラン飛行情報区(FIR)の上空を回避しなければならない」と指示。通知は0100─0400GMT(日本時間午前10時─午後1時)まで有効とした。
エジプト民間航空省はイラン当局からの通達を踏まえ、飛行の安全リスクを軽減するための措置だと説明。「テヘラン時間7日午前11時30分─午後2時30分と8日午前4時30分─同7時30分にイラン領空で軍事演習が実施される」とした。
イラン外務省のウェブサイトによると、バゲリ外相代行はエジプト外相と7日に電話協議を行った。