ニュース速報

ワールド

共和党ヘイリー氏、米大統領選に出馬表明へ 元国連大使

2023年02月02日(木)14時36分

トランプ前米政権下で国連大使を務めた前米サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリー氏が、2024年大統領選の共和党候補の指名獲得を目指して今月15日に出馬表明する。事情に詳しい関係者が明らかにした。既に立候補を表明しているトランプ前大統領と対決することになる。写真は2021年7月、バージニア州で開かれたイベントに参加するニッキー・ヘイリー氏(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ前米政権下で国連大使を務めた前米サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリー氏が、2024年大統領選の共和党候補指名を目指して今月15日に同州で出馬表明する。事情に詳しい関係者が1日明らかにした。

既に立候補を表明しているトランプ前大統領と対決することになる。ヘイリー氏の広報担当者はコメントを差し控えた。

サウスカロライナ州は大統領選予備選が序盤に行われ、その後の行方を左右する重要州とされる。

ヘイリー氏は同州で衣料品店を経営して成功を収めたインド系移民夫婦の娘で、共和党内でジェンダーや人種の問題への対応で支持を得た。

17年から18年にかけて米国の国連大使を務め、断固として米の国益を守る人物であることをアピールした。在任中に米国はイラン核合意から離脱した。

州知事時代の15年には州議会議事堂の敷地から南北戦争時の南部連合(南軍)の軍旗を撤去する法案に署名し、全米の注目を浴びた。

ヘイリー氏が大統領選の共和党候補指名を勝ち取った場合、共和党で史上初の女性候補となり、党として初の非白人候補となる。

ヘイリー氏側近によると、早期に出馬表明するのは有権者の注目を集め、トランプ氏が独走する指名争いの流れを変えるためという。関係者は、サウスカロライナ州の多くの共和党大口献金者や議員らはトランプ氏の対抗馬を探していたと語る。

ヘイリー氏は週末に同州で行われたトランプ氏の集会に、同州選出のティム・スコット上院議員と共に参加しなかった。

大部分の米世論調査でヘイリー氏の支持率は1桁台で劣勢にある。ただ、ヘイリー氏は勝つ見込みの低い競争でトップに躍り出ることで政界の評判を得ており、劣勢から巻き返す可能性もある。

*動画を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市首相、中国首相と会話の機会なし G20サミット

ワールド

米の和平案、ウィットコフ氏とクシュナー氏がロ特使と

ワールド

米長官らスイス到着、ウクライナ和平案協議へ 欧州も

ワールド

台湾巡る日本の発言は衝撃的、一線を越えた=中国外相
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナゾ仕様」...「ここじゃできない!」
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 5
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    【銘柄】いま注目のフィンテック企業、ソーファイ・…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中