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中国・中秋節連休の旅行者数・観光収入が減少、コロナ対策響く
中国国営メディアによると、10─12日の中秋節連休の旅行者数は6696万人と、前年比で約3割超減少した。昨年10月、北京で撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 13日 ロイター] - 中国文化観光省が公表したデータによると、9月10─12日の中秋節連休の旅行者数と観光収入がともに前年から減少した。「ゼロコロナ政策」の規制で旅行を控える動きが広がった。
旅行者数は前年比16.7%減の7340万人で、観光収入は22.8%減の286億8000万元(41億4000万ドル)だった。
中国当局は概して、10月初旬の国慶節の大型連休や10月半ばの共産党党大会を前に人々に不要不急の旅行を控えるよう求めてきた。
野村証券は「親族の集まりのための旅行や観光、小売売上高は10月1─7日の国慶節大型連休を含め、向こう数カ月は深刻な打撃を受ける」と予想。観光関連データの悪化によって、金融機関による国内総生産(GDP)成長率予測の引き下げがさらに広がる可能性があるとした。
国営・中国中央テレビ(CCTV)によると、中秋節連休の陸路による旅行者数は4818万人で前年比37%減。船舶を利用した旅行者数は154万人で15%減した。
航空機を利用した国内旅行者数は128万人で、前年同期比約60%減となった。
野村によると、6日時点で、中国国内49都市でさまざまなレベルのロックダウン(都市封鎖)や制限措置が取られ、推定2億9170万人に影響が及んだ。