ニュース速報

ワールド

ザポロジエ原発に新たな砲撃、ロ・ウクライナ相互に非難

2022年08月16日(火)02時37分

ウクライナ南東部でロシアの管理下にある欧州最大級のザポロジエ原子力発電所付近で15日、再び砲撃があった。国際原子力機関(IAEA)が攻撃を停止しなければ大惨事が起きると警告する中、ロシアとウクライナは今回も相手の攻撃だと相互に非難している。(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)

[キーウ(キエフ) 15日 ロイター] - ウクライナ南東部でロシアの管理下にある欧州最大級のザポロジエ原子力発電所付近で15日、再び砲撃があった。国際原子力機関(IAEA)が攻撃を停止しなければ大惨事が起きると警告する中、ロシアとウクライナは今回も相手の攻撃だと相互に非難している。

ザポロジエ原発があるエネルゴダール市からドニエプル川をはさんで対岸にあるニコポル地区の当局者は、ロシア軍がエネルゴダール市を砲撃したと報告。これに対し、エネルゴダール市にロシアが派遣した当局者は、米国製の「M777」榴弾(りゅうだん)砲が約25発、2時間の間にザポロジエ原発と周辺の住宅地に打ち込まれたと述べた。

ロシアのインタファクス通信は、ロシアがエネルゴダール市に設置した管理局の報道部門の情報として、ウクライナ軍が先に攻撃を行い、ザポロジエ原発付近で爆発が起きたと報じている。

戦闘が続く中、原子力専門家は攻撃で使用済み核燃料、もしくは原子炉が損傷する恐れがあると警告。IAEAは同原発の視察を求めている。これについてロシア外務省のザハロワ報道官はこの日、「IAEAの専門家がザポロジエ原発を訪れ、ウクライナ側の破壊的行為について真実の評価を下すために必要なあらゆることを行う」とする声明を発表した。

東部ドネツク地域でロシア軍の攻撃が激しさを増す中、ウクライナ議会は戒厳令を3カ月延長。ウクライナ軍参謀本部によると、南部ケルソン地域を中心に、ロシア軍は南部の戦線で激しい砲撃を行った。

ウクライナ南部軍司令部のナタリア・フメニウク報道官は記者会見で、状況は複雑だがコントロール下にあると表明。「ロシア軍は陸路で前進しておらず、後方のウクライナ領土に砲撃を加えている」と述べた。前日にウクライナ軍が行ったヘルソン地域のアントニフスキー橋への砲撃について、ウクライナ軍はロシア軍が物資補給のために使用するルートへの砲撃を続けていると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英警察、前駐米大使への捜査開始 エプスタイン氏に機

ワールド

NATO、北極圏哨戒任務に向けた計画開始、グリーン

ビジネス

エヌビディアCEO、オープンAIへの投資を改めて明

ワールド

トランプ氏が歳出法案署名、4日間の政府閉鎖終了
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 9
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 10
    少子高齢化は国防の危機──社会保障を切り捨てるロシ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中