ニュース速報

ワールド

米上場中国企業の監査問題、中国証券当局が解決に向け規則変更へ

2022年04月04日(月)07時16分

4月2日、中国証券監督管理委員会(証監会)は、海外上場に関する機密保持規則の改正を提案した。北京の証監会で2021年7月撮影(2022年 ロイター/Tingshu Wang)

[上海/北京 2日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は2日、海外上場に関する機密保持規則の改正を提案した。会計監査に関する米中協力の法的障害を取り除く一方で、中国企業に国家機密の保護を義務付けた。

海外市場に上場している中国企業の立ち入り検査は、主に中国の監督当局が行うという要件を廃止する。

これにより米規制当局による検査に道が開かれる可能性がある。米当局は米上場の中国企業について、中国に保管されている監査書類への全面的なアクセスを要求している。

証監会は声明で「共同検査を含む外国との規制協力を加速し、世界の投資家の利益保護に寄与する」と指摘した。

証監会の提案は、中国企業が海外上場の情報管理に責任を持つことを明確にし、機密情報が不用意に監査企業の書類に記載されるリスクを減らすよう求めている。

中国企業が引受会社や監査会社などの仲介者に「機密情報」を提供する場合は、書面により説明するよう義務付けた。ただ、こうした状況は経験上「非常にまれ」としている。

この規則が国家機密の保護に関する明確な指針になり、中国企業による「秩序のある」証券発行や株式公開につながると説明した。

2009年に証監会などが発表した現行の機密保持規則は、時代にそぐわないとした。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国が北京で軍事パレード、ロ朝首脳が出席 過去最大

ワールド

タイ与党幹部、議会解散の用意と発言

ワールド

再送-アングル:アルゼンチンで世界初の遺伝子編集馬

ワールド

豪GDP、第2四半期は予想上回る+0.6% 家計消
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨットバカンスに不参加も「価格5倍」の豪華ヨットで2日後同じ寄港地に
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 6
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 7
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    Z世代の幸福度は、実はとても低い...国際研究が彼ら…
  • 10
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中