ニュース速報

ワールド

EU、化石燃料への補助金廃止巡り加盟国の調査強化へ

2022年02月01日(火)15時40分

 1月31日、欧州連合(EU)の欧州委員会は、加盟国が気候変動目標を達成可能なペースで化石燃料への補助金を段階的に廃止しているか、調査を強化する方針。写真はユーロのロゴ。フランクフルトで2014年10月に撮影(2022年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ブリュッセル 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は、加盟国が気候変動目標を達成可能なペースで化石燃料への補助金を段階的に廃止しているか、調査を強化する方針。

EU加盟国は2019年に560億ユーロを化石燃料の補助金に充てた。15カ国はグリーンエネルギーよりも化石燃料への支出が多かったという。欧州会計検査院が31日の報告書で明らかにした。

会計検査院によると、欧州委員会は今年、化石燃料への補助金の段階的廃止について進捗状況の報告を加盟国に義務付ける法律を導入する方針。来年から適用するという。

EU加盟国の化石燃料に対する補助金は、大半が減税や免税の形を取っており、「汚染度の高いエネルギー源が炭素効率の高いエネルギー源よりも税制面で優遇されている可能性がある」という。

欧州委員会は昨年、EUの最低税率を改革してクリーンエネルギーを優遇する案を提示したが、税制改革には全ての加盟国の承認が必要となる。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

韓国サムスン電子の労組、ストライキ実施を宣言

ビジネス

米巨大テック、AI製品巡りEU当局と連携 データ保

ワールド

中国軍事演習、開戦ではなく威嚇が目的 台湾当局が分

ワールド

ベトナム輸出、5月は前年比15.8%増 電子機器と
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    メキシコに巨大な「緑の渦」が出現、その正体は?

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    汎用AIが特化型モデルを不要に=サム・アルトマン氏…

  • 6

    プーチンの天然ガス戦略が裏目で売り先が枯渇! 欧…

  • 7

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 8

    なぜ「クアッド」はグダグダになってしまったのか?

  • 9

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 10

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 1

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 5

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 6

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 7

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲー…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 10

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 6

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中