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ユーロ新紙幣、3年後に導入へ 包摂性を重視=ECB
12月6日、欧州中央銀行(ECB)は、ユーロの新紙幣を3年かけてデザインする計画を明らかにした。写真は独フランクフルトのECB本部。2018年3月撮影(2021年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は6日、ユーロの新紙幣を3年かけてデザインする計画を明らかにした。「あらゆる年齢・出自の欧州人とさらに関連が深い」デザインを目指すとしている。
今後、ユーロ圏加盟19カ国の市民から新紙幣の全体テーマについてアイデアを募る。
ユーロ紙幣は2002年の流通開始以降、建築物をテーマとするデザインが採用されており、紙幣には異なる建築スタイルの窓、門、橋が描かれている。
ECBのラガルド総裁は「流通開始から20年が経ち、紙幣のデザインを見直し、あらゆる年齢・出自の欧州人とより関係が深いものにする時期が来ている」と述べた。
現在の紙幣は、特定の国を想起させない抽象的なデザインとなっているが、その後、多くの政府関係者から、新紙幣をデザインする際は多様性や包摂性を重視すべきだとの声が出ている。
米国では20ドル札の肖像に奴隷解放運動家の黒人女性ハリエット・タブマン氏が採用された。
今後ユーロ圏各国の専門家で構成する諮問委員会が、新紙幣のデザインのテーマの候補を絞り、ECB理事会に提出する。理事会は市民の意見を参考にした上で、デザインコンペを開始する。
その後、さらに意見を公募した上で2024年に理事会が最終決定を下すという。