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EU、多くの問題で中国との関与継続必要=ボレル上級代表
欧州連合(EU)は28日、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が中国の王毅国務委員兼外相とビデオ会談し、多くの問題において引き続き関与していく必要があるとの見解を伝えたと発表した。5月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)
[28日 ロイター] - 欧州連合(EU)は28日、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が中国の王毅国務委員兼外相とビデオ会談し、EUと中国には意見の相違があるものの、多くの問題において引き続き関与していく必要があるとの見解を伝えたと発表した。
声明で「ボレル上級代表は、意見の相違が依然として存在するもののEUと中国は多くの重要な分野で集中的に関与し続ける必要があると指摘した」ほか、インド太平洋戦略に関する欧州の包括的かつ協力的な姿勢を強調したと明らかにした。
中国外務省の声明によると、王外相は、中国とEUが政治的信頼の向上、相違に対処する取り組みを強化する動きを維持しなければならないと指摘した。
EUにとって中国は最も重要な貿易相手国で、米国ほど強硬路線を取っていない。米国は最近、英豪と新たな安全保障協定「AUKUS」を締結。AUKUSは中国を念頭にした安全保障の枠組みとみられている。
AUKUS締結に伴い、豪は仏との潜水艦共同開発計画を撤回し、フランスは強く反発。先週、バイデン米大統領とマクロン仏大統領が電話会談を行い、信頼関係の再構築を目指すことで一致した。
EUの報道官によると、ボレル氏は米仏首脳の共同声明に歓迎の意を示した。