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インドネシア中銀、政策金利据え置き コロナ深刻化で景気下支え
7月22日、インドネシア中銀は、主要政策金利を史上最低水準に据え置いた。新型コロナウイルス危機が深刻化する中、経済を下支える。写真は中銀のロゴ。2016年9月撮影(2021年 ロイター/Iqro Rinaldi)
[ジャカルタ 22日 ロイター] - インドネシア中銀は22日、主要政策金利の7日物リバースレポ金利を史上最低水準の3.50%に据え置いた。新型コロナウイルス危機が深刻化する中、経済を下支える。一方、最近導入された感染抑制のための行動制限について、経済への打撃は当初の想定ほどではないと指摘した。
政策金利据え置き決定は、ロイターの調査に回答したエコノミスト31人全員が予想していた。翌日物預金ファシリティー金利と貸出ファシリティー金利も、それぞれ2.75%、4.25%に据え置いた。
ペリー・ワルジヨ総裁は決定について、経済を支援する必要性と、ルピアの安定維持を考慮したと説明。オンライン会見で「中銀の政策は2021年、全てが成長促進を目指した内容になる。世界市場の不透明感を踏まえ、通貨の安定維持に向けたものは例外だ」とした。
中銀は2021年の成長率予想を3.5─4.3%とし、前回の4.1─5.1%を引き下げた。ただ予想中間値は3.9%で、中銀の1週間前の予想の3.8%から若干上昇した。総裁は、コロナ行動制限が当初の想定よりも早く来週にも緩和されるとみられるためと説明した。
キャピタル・エコノミクスは「利下げが見込まれない主な理由は、通貨を巡る懸念だ」とした。