ニュース速報

ワールド

インドネシア、ミャンマー軍と議員らの双方と集中協議=外相

2021年02月25日(木)10時48分

インドネシアのルトノ外相は24日、クーデターで政権を掌握したミャンマー国軍と選挙で選ばれた議員らの双方と混乱収拾に向けた集中協議を行っていると明らかにした。写真はクーデターに反発するデモ隊、ミャンマーのヤンゴンで24日撮影(2021年 ロイター)

[24日 ロイター] - インドネシアのルトノ外相は24日、クーデターで政権を掌握したミャンマー国軍と選挙で選ばれた議員らの双方と混乱収拾に向けた集中協議を行っていると明らかにした。ミャンマー軍事政権のワナ・マウン・ルイン外相とタイのバンコクで会談した後、記者団に語った。

ルトノ氏は、ミャンマー国民の幸福が最優先されると述べ、「犠牲者を出さないために、すべての人々に自制し、暴力を行使しないよう求める」とも述べた。

ミャンマー連邦議会代表委員会(CRPH)からのコメントは得られていない。

インドネシアはクーデターへの抗議デモで混乱するミャンマー情勢の安定化に向けた行動計画を策定するなど、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で主導的な役割を買って出ている。

関係筋によると、インドネシアはミャンマー国軍が約束通り公正な選挙を実施するよう、ASEAN加盟国が監視団を派遣することを中心とする提案を示した。

ただ、ミャンマーの民主化活動家のあいだでは、インドネシアが軍部と交渉することで軍事政権が正当化され、昨年11月の選挙が無効化されるとの懸念が高まっている。

ミャンマーのヤンゴンにあるタイ大使館の周りには24日、数十人のデモ隊が集まり、選挙結果を尊重するよう訴えた。

ルトノ氏はミャンマーの選挙には言及しなかったが、インドネシアは「包括的な民主化プロセスの重要性」を重視すると述べた。

タイの関係筋によると、ミャンマー軍事政権のルイン外相はタイのプラユット首相とも会談したもよう。だが、同首相は会談した事実については「正式ではないことがある」として、認めなかった。その上で「われわれはASEAN加盟国として(混乱収拾に)協力する」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

赤沢再生相、ラトニック米商務長官と3日と5日に電話

ワールド

OPECプラス有志国、増産拡大 8月54.8万バレ

ワールド

OPECプラス有志国、8月増産拡大を検討へ 日量5

ワールド

トランプ氏、ウクライナ防衛に「パトリオットミサイル
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    反省の色なし...ライブ中に女性客が乱入、演奏中止に…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中