ニュース速報

ワールド

イタリア首相、連立内からも辞任圧力 政局混迷深まる

2021年01月26日(火)01時29分

イタリア連立与党の一角である中道左派「民主党(PD)」のジンガレッティ書記長(党首)は25日、連立拡大に向けたコンテ首相の取り組みを支持するとし、コンテ首相は辞任すべきではないと述べた。議会で19日代表撮影(2021年 ロイター)

[ローマ 25日 ロイター] - イタリアでは25日、コンテ首相に対し連立政権内から辞任を求める圧力が高まり、政局の不透明感が一段と高まった。

連立与党の一角である中道左派「民主党(PD)」のジンガレッティ書記長(党首)はこの日、連立拡大に向けたコンテ首相の取り組みを支持するとし、コンテ首相は辞任すべきではないと述べた。

ただPD所属議員は、コンテ氏が辞任し、新たな連立政権樹立に向け正式な交渉を開始する必要があると主張。辞任しなければ、週内に上院で実施される司法制度に関する採決で敗北すると警告した。

コンテ氏は直接的にはどの政党にも属していないが、「五つ星運動」と近い関係にある。五つ星運動はコンテ氏に支持を表明。少数政党「イタリア・ビバ」を率いるレンツィ氏について「問題」だとし、同氏の解決策への関与を拒否する姿勢を示した。

イタリアでは今月、コロナ危機への対応を巡りコンテ首相と対立したレンツィ元首相が連立政権からの離脱を表明。レンツィ氏が率いる「イタリア・ビバ」出身の閣僚らが辞任し、政局は混乱に陥った。

コンテ首相は19日に上院の信任投票を乗り切ったものの、上院で絶対多数の票は確保できなかった。新たな支持を取り付けない限り、政策の実行が難しい状況となっている。

イタリアの複数の日刊紙は25日、同国のコンテ首相が近く辞任し、過半数の支持を得られる新政権の樹立を目指すと報道。これに対し、政府関係者は報道内容はコンテ首相の計画ではないと指摘。ただ、代替案は示さなかった。

政局の混迷が深まる中、連立与党内からも、直ちに解決策を見いだせなければ、解散総選挙は避けられないとの見方が出ている。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

マスク氏のスペースX、xAIを買収 宇宙・AI事業

ワールド

米、ミネアポリスで連邦捜査官にボディーカメラ配備 

ワールド

米議会、政府閉鎖終結へ合意近い=トランプ氏

ビジネス

ビットコイン、数日間で26億ドル資金流出 悪材料重
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 5
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 6
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 7
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 8
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタ…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中