ニュース速報

ワールド

米シェール生産、今年は回復へ 原油高受け=OPEC月報

2021年01月15日(金)00時49分

石油輸出国機構(OPEC)が14日公表した月次報告によると、米国のシェールオイルの見通しは価格上昇によりやや楽観的になっており、今年後半には生産がさらに回復すると指摘した。テキサス州ミッドランドで2019年2月撮影(2021年 ロイター/Nick Oxford)

[ロンドン 14日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)が14日公表した月次報告によると、米国のシェールオイルの見通しは価格上昇によりやや楽観的になっており、今年後半には生産がさらに回復すると指摘した。減産政策が競合国の増産を後押ししていることが示された。

米シェールオイル生産は、OPECやロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」による協調減産の対象外。

月報によると、2021年の米石油供給量は日量37万バレル増の1799万バレルで、従来予想から7万1000バレル増加した。

OPECは、今年の供給見通しについて「原油価格の上昇と一段の生産量回復が年後半に予想されることから、米シェールオイルにとってはやや楽観的だ」と指摘した。

世界の需要見通しについては変更せず、今年の石油消費量は日量590万バレル増の9591万バレルになると予想。昨年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で日量975万バレル減と、過去最大の落ち込みになった。

OPECは今年の世界経済成長をプラス4.4%と予想しているが、コロナ変異種や感染増加、ワクチン普及の遅れなどが少なくとも第1・四半期の回復の妨げになる恐れがある。

月報によると、OPEC生産量はすでに増加に転じ、12月は日量28万バレル増の2536万バレル。減産を免除されているリビアのほか、イラクとアラブ首長国連邦(UAE)が主導した。

OPECは今年の原油需要を日量2720万バレルと予想し、先月から変わらず。この水準ではOPECの平均生産量は増加することになる。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

民主社会主義者マムダニ市長のNY、金融街は競争力へ

ワールド

米、40空港で運航10%削減へ 政府機関閉鎖で運営

ワールド

UPS貨物機墜落、ブラックボックス回収 地上の犠牲

ワールド

米運輸省、7日に4%の減便開始 航空管制官不足で=
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 5
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 6
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 7
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 10
    若いホホジロザメを捕食する「シャークハンター」シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中