ニュース速報

ワールド

菅首相、米国務長官・中国外相と相次ぎ会談へ 近く来日=関係者

2020年09月27日(日)15時17分

 菅義偉首相が米国のポンペオ国務長官、中国の王毅外相と相次ぎ東京で会談する方向で調整していることがわかった。日本政府関係者が9月27日、明らかにした。14日、自民党本部で代表撮影(2020年 ロイター)

[東京 27日 ロイター] - 菅義偉首相が米国のポンペオ国務長官、中国の王毅外相と相次ぎ東京で会談する方向で調整していることがわかった。日本政府関係者が27日、明らかにした。

米中の対立が深刻化する中、菅首相は米国を基軸とした外交方針をポンペオ氏との間で確認するとともに、中国とも関係を構築していく姿勢を打ち出す見通しだ。

ポンペオ国務長官は、10月上旬に東京で開く米国、オーストラリア、インド、日本との4カ国外相会談のため来日する。会談では「自由で開かれたインド太平洋構想」について議論する見通しで、政府関係者によると、首相に就任した菅氏もポンペオ氏と会う方向で調整している。中国をはじめ北東アジア情勢について意見を交わすことになるという。

菅首相は昨年5月に官房長官として訪米した際、ポンペオ国務長官と会談している。

政府関係者によると、菅首相は中国の王外相との会談も調整中。王氏は来月中にも来日する見通しで、茂木敏充外相と会うほか、菅首相を表敬訪問する。

中国とは東シナ海などを巡って対立するものの、菅首相は一定の関係を維持する姿勢を明らかにしている。自民党の総裁選中には、「日米同盟を基軸としながら、近隣諸国とも関係を作る。そうした日本の立ち位置を変えるべきではない」と語っていた。

政府関係者によると、菅首相は近くロシアのプーチン大統領、フランスのマクロン大統領、イタリアのコンテ首相ともそれぞれ電話会談する方向で調整してしている。

(竹本能文)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、もみ合い後5万円回復 米

ビジネス

デルタ航空、政府機関閉鎖の減便が2億ドルの減益要因

ワールド

不法移民取り締まり、ニューオーリンズでも開始 国土

ワールド

ウクライナ協議、次の展開不透明とトランプ氏 米ロ会
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 3
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国」はどこ?
  • 4
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 7
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 8
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 9
    トランプ王国テネシーに異変!? 下院補選で共和党が…
  • 10
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中