ニュース速報

ワールド

パリ刃物襲撃で2人負傷、シャルリエブド元本社前 テロ容疑で捜査

2020年09月26日(土)06時06分

2015年に襲撃事件が発生したパリの風刺週刊紙「シャルリエブド」の元本社付近で、少なくとも2人が刃物で襲われ負傷。対テロ検察局が現在、捜査を進めている。写真は9月25日、パリの事件現場付近で撮影(2020年 ロイター/Charles Platiau)

[パリ 25日 ロイター] - 2015年に襲撃事件が発生したパリの風刺週刊紙「シャルリエブド」の元本社前で25日、男女2人が大型の刃物で襲われ負傷した。事件が発生した場所が象徴的な意味を持つことから、仏検察は暫定的にテロリズムに関連する事件として対応している。

負傷した2人はシャルリエブドの本社があった建物に入居する番組制作会社の職員。休憩中に建物前の路上でたばこを吸っていた際に襲撃された。当局によると、2人は病院に搬送されたが、命に別状はない。

警察は現場から約500メートル離れたオペラハウスの階段で、実行犯とみられる容疑者の身柄を拘束。拘束時、衣服に血痕が付いていた。警察関係者はロイターに対し、容疑者は18歳のパキスタン系住民と明らかにした。

仏内務省は同容疑者について、治安当局の監視リストに入っていなかったとした上で、1カ月前にも武器所持で拘束され、その後釈放されていたと述べた。

2人目の容疑者の身柄も拘束され、検察当局は実行犯との関連を調べている。警察当局によると、この容疑者はアルジェリア系住民。

ある司法関係者はロイターに対し、警察がパリ北東部郊外で捜索を行い、さらに5人を拘束したと明らかにした。

現場を訪れたカステックス首相は「政府は断固としてテロリズムに対抗する」と述べた。

目撃者はヨーロッパ1ラジオに対し、「オフィスにいたら路上から叫び声が聞こえた。窓から見ると、女性が倒れており、顔面にマチェーテ(なた)による襲撃とみられるけがをしていた。2人目が倒れているのも見え、助けを呼んだ」と述べた。

警察関係者によると、襲撃現場でマチェーテと肉切り大包丁が発見された。

シャルリエブドはイスラム教を繰り返し風刺。15年1月に発生した襲撃事件では12人が死亡し、今月2日に容疑者14人に対する公判がパリで始まった。

シャルリエブドは15年の襲撃事件後、この建物から撤去。今回の事件を受け、「こうした事件でわれわれは恐怖で震え上がることはなく、逆に価値の保全に向け決意を一段と強める」とする声明を発表した。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

エネルギー市場の深刻なストレス低下の公算、米イラン

ワールド

レバノン、イスラエルとの協議に向け一時停戦提唱 米

ワールド

ネタニヤフ氏の汚職裁判12日に再開 イスラエル、非

ビジネス

米2月PCE価格指数、0.4%上昇に伸び加速 利下
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポケモンが脳の発達や病気の治療に役立つかも
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 6
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 9
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 10
    「嬉しすぎる」アルテミスII打ち上げのNASA管制室、…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 9
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 10
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中