ニュース速報

ワールド

原油先物下落、米生産再開の動きで需要低迷懸念が再燃

2020年09月17日(木)14時04分

 9月17日、原油先物はアジア時間で下落。ハリケーン「サリー」の影響で生産が一時停止していたメキシコ湾岸で再開の動きがあり、需要低迷懸念が再燃した。写真は上海のガソリンスタンドで2017年11月撮影(2020年 ロイター/Aly Song)

[メルボルン 17日 ロイター] - 原油先物はアジア時間で下落。ハリケーン「サリー」の影響で生産が一時停止していたメキシコ湾岸で再開の動きがあり、需要低迷懸念が再燃した。

0355GMT(日本時間午後0時55分)時点で米WTI先物は0.43ドル(1.1%)安の1バレル=39.73ドル。16日は4.9%上昇した。

ブレント先物は0.36ドル(0.8%)安の41.86ドル。16日は4.2%上昇していた。

市場参加者は上値を追うムードでなく、午前は利益確定売りも出たという。

ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)の米在庫が予想以上に増加したことを受け、需要低迷懸念が浮上した。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計によると、留出油在庫は先週350万バレル増加し、アナリスト予想よりも6倍近く増えた。

コモンウェルス銀行のコモディティアナリストによると、留出油在庫はこの時期としては少なくとも1991年以降で最も多く、留出油生産マージンは10年ぶりの低水準。精製業者の操業を抑制する要素であるとともに、石油製品の需要面の圧力を示すと指摘した。

ハリケーン「サリー」の影響でメキシコ湾岸の石油生産は一時停止していたが、エネルギー各社は退避させていた従業員の復帰を開始した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国軍が台湾周辺で実弾射撃訓練、封鎖想定 演習2日

ワールド

オランダ企業年金が確定拠出型へ移行、長期債市場に重

ワールド

シリア前政権犠牲者の集団墓地、ロイター報道後に暫定

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ麻薬積載拠点を攻撃と表明 初
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中