ニュース速報

ワールド

金正恩氏が洪水被害地域を視察、多数の住宅や農地が浸水=KCNA

2020年08月07日(金)19時23分

8月7日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は豪雨による洪水の被災地を視察し、当局者らに対し、家屋を失った多数の世帯に食料や代替住居を提供するよう命じた。写真は増水した漢江。韓国で6日撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は豪雨による洪水の被災地を視察し、当局者らに対し、家屋を失った多数の世帯に食料や代替住居を提供するよう命じた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が7日、伝えた。

金委員長は黄海北道銀波郡で洪水被害の状況を視察し、復旧作業に向けた「課題を明示」したという。

KCNAによると、連日の豪雨で1階建ての住宅730戸以上が浸水し、同郡に広がる水田も冠水の被害に遭ったという。住宅179戸は倒壊した。

これ以上の被害状況は明らかになっていない。死者は出ていない。

金委員長は声明で「被災者が早期に暮らしを立て直せるよう、寝具や日用品、医薬品などの物資を迅速に供給するのが非常に重要」と強調。

KCNAは金委員長が住宅や道路を中心とした復旧作業に軍を動員すると伝えた。また被害の大きい銀波郡の農村に800棟の家を建てるよう命じたという。

豪雨被害は農作物の収穫期に起きたため、食料安全保障について懸念が出ている。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は「今年の農業の命運は農地と作物を洪水からどう守るかにかかっている」とした。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ・メディア、株主にデジタルトークン配布へ 

ワールド

台湾、警戒態勢維持 中国は演習終了 習氏「台湾統一

ビジネス

米新規失業保険申請件数、1.6万件減の19.9万件

ビジネス

医薬品メーカー、米国で350品目値上げ トランプ氏
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 5
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 8
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 9
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 10
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中