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ロシア、コロナ禍で来年2月まで通常生活戻らず=保健相

2020年07月04日(土)01時33分

ロシアのムラシュコ保健相は3日、国内で新型コロナ感染拡大が続く中、国民の日常生活は少なくとも来年2月までは通常状態に戻らないとの見解を示した。写真は4月14日、コロナ感染で外出できない高齢者向けの食事を用意するモスクワのレストランオーナー(2020年 ロイター/Maxim Shemetov)

[モスクワ 3日 ロイター] - ロシアのムラシュコ保健相は3日、国内で新型コロナウイルス感染拡大が続く中、国民の日常生活は少なくとも来年2月までは通常状態に戻らないとの見解を示した。

ムラシュコ保健相はインタファクス通信のインタビューに対し、「コンサートに出掛けたり、普通に働いたり旅行に行ったりする通常の生活は、来年2月まで戻らないと考えている」と述べた。ただ、来年2月とした根拠については明らかにしなかった。

ロシアは新型ウイルス感染拡大抑制に向け国際便の運航停止を8月まで延長するなどしたが、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)などの条件付きで、レストランやジムなどの営業再開は許可。国内旅行も解禁されている。

ロシアの新型ウイルス感染者数は累計で66万7883人と、世界で3番目に多い。ただ死者数は9859人と、他の国に比べてかなり少なく、統計の取り方に疑問が出ている。

首都モスクワの保健当局は先月、5月の死者数は前年同月から約50%増加したと発表。ムラシュコ保健相は全国規模の5月のデータはまだ集計されていないとしながらも、新型ウイルス感染拡大により国内の死亡率は年初以降、1.5─2%上昇していると明らかにした。

ムラシュコ保健相は現時点で3500人を超える患者が人工呼吸器を装着する治療を受けていると指摘。「深刻な」数値だと述べた。

ロイター
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