ニュース速報

ワールド

米黒人暴行死、元警官をより重い容疑で訴追 最高刑は禁錮40年

2020年06月04日(木)09時41分

米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で黒人男性が白人警官から首を圧迫され死亡した事件を巡り、地元検察当局は3日、第3級殺人で訴追していた元警官デレク・ショビン容疑者(44)をより重い第2級殺人の容疑で訴追することを決めた。写真はワシントンのデモ隊(2020年 ロイター/JOSHUA ROBERTS)

[ミネアポリス 3日 ロイター] - 米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で黒人男性が白人警官から首を圧迫され死亡した事件を巡り、地元検察当局は3日、第3級殺人で逮捕・訴追していたデレク・ショビン容疑者(44)をより重い第2級殺人の容疑で訴追することを決めた。裁判所文書から明らかになった。

有罪判決が下れば、最長40年の禁固刑となり、第3級殺人の最高刑より15年長くなる。

さらに、現場にいた他の警官3人についても、殺人ほう助と教唆の容疑で逮捕・訴追し、事件に関わった警官4人全員が立件された。4人はいずれも免職となっている。

事件は先月、警官らが黒人のジョージ・フロイドさんを逮捕する際に膝で首を地面に押し付け、フロイドさんはその後死亡。フロイドさんが「息ができない」とうめく動画が拡散し、抗議デモが全米に拡大した。デモの参加者は、事件に関わった4人全員の訴追を要求していた。

フロイドさんの家族の弁護士は「正義への道において大きな一歩前進だ。ジョージの遺体が埋葬される前にこの重要な措置が取られたことに満足している」とする声明を出した。

同弁護士はその後CNNに対し、ショビン容疑者は第1級殺人で訴追されるべきだとの見方を示し、ミネソタ州のエリソン司法長官がフロイドさんの家族に対し、捜査は続いており新たな訴追もあり得ると伝えたことを明らかにした。

11月の大統領選で民主党候補指名を確実にしたジョー・バイデン氏の副大統領候補に名前が挙がるミネソタ州のクロブチャー上院議員も「正義に向けた重要な一歩だ」と表明した。

フロイドさんの死を受けた抗議デモはこの日も続き、夜間外出禁止令に反して数万人が街頭を行進。当局は重装備の警官やヘリコプターを投入して警戒に当たっている。

前日夜から略奪や破壊行為、警官との衝突は減っており、デモはおおむね平和的に行われている。

*見出しを修正して再送しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、イースター停戦巡り米と協議 NATO事

ビジネス

米国株式市場=続伸、イラン戦争終結への期待感で テ

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、中東停戦期待で「有事のドル

ワールド

トランプ氏、イラン作戦の早期終結示唆 NATO脱退
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経済政策と石油危機が奏でる「最悪なハーモニー」
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 6
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 7
    カンヌ映画祭最高賞『シンプル・アクシデント』独占…
  • 8
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 9
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 10
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中