ニュース速報

ワールド

韓国、株式の空売り規制を厳格化 新型ウイルス対策で3カ月間

2020年03月10日(火)19時29分

[ソウル 10日 ロイター] - 韓国金融委員会(FSC)は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡る懸念から前日に国内市場の株価が急落したことを受け、株式の空売り規制を3カ月にわたり大幅に厳格化すると発表した。

FSCによると、11日以降、唐突で異常な空売りの増加を見せた銘柄はその後10日間、空売りが禁止される。現行規則では、空売りの停止は1日で終わる。

空売り規制の対象範囲も広げる。総合株価指数(KOSPI)採用銘柄で、5%以上急落し、かつ1日の空売りが過去40営業日平均の3倍以上に膨らんだ銘柄は、新規則の適用対象となる。現行規則は、1日の空売りが6倍以上になった銘柄のみに適用される。

企画財政省はこれより先、株式の空売りに関する規制を強化する方針を発表したが、具体策には言及していなかった。

企画財政省の金容範(キム・ヨンボム)次官は、ソウルでの政策会議後に発表された声明で、必要に応じて市場安定化に向けた追加措置を講じ、投機的な動きを抑制する方針を表明。

政府は市場のボラティリティー抑制に「総力」を挙げて取り組み、外国為替市場で群衆行動が見られた場合、行動すると述べた。

新型ウイルスによる経済への影響懸念から世界の市場が大荒れとなる中、ソウル株式市場は9日、4%超下落した。韓国取引所の暫定データによると、海外勢の売り越しは1兆3130億ウォン(11億米ドル)と過去最大を記録した。

10日のソウル株式市場は一時下落した後、反発して終了。韓国企画財政省による空売り規制強化方針の発表と世界各国の景気刺激策への期待が市場心理を支援した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中