ニュース速報

ワールド

新型ウイルス、中国人観光客・企業収益・市場への影響注視=西村再生相

2020年01月28日(火)09時27分

 西村康稔経済再生相は28日の閣議後会見で新型コロナウイルスへの感染に関し、中国・世界経済への影響を懸念するとともに、外国人観光客の30%を占める中国人への影響を注視していると述べた。2019年9月に首相官邸で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 28日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は28日の閣議後会見で新型コロナウイルスへの感染に関し、中国・世界経済への影響を懸念するとともに、外国人観光客の30%を占める中国人への影響、中国向け生産・輸出を通じた日本企業の収益、金融市場への影響を注視していると述べ、経済運営に万全を期すと強調した。

<訪日客の3割占める中国人への影響懸念>

西村再生相は「中国での感染拡大に加え、交通機関の停止や団体旅行の中止、春節休暇の延長などによる中国、世界経済に与える影響も懸念される」と指摘。「政府としては先ほどの閣議で、新型コロナウイルスに関連した感染症を指定感染症等に指定すると決定した。国内における感染拡大防止に向けて全力をあげる」と強調した。

日本への影響に関連し、「外国人観光客に占める中国人の割合が約30%、2019年実績で959万人と多いことから、今回の事態がどの程度の期間にわたるか影響を注視する」と発言。「事態の収拾が長引けば、中国国内での消費、生産を通じて、日本の輸出や生産、企業収益への影響も懸念される」と指摘した。

新型コロナウイルスへの懸念を受けて「金融市場も円高・株安などの変動が生じており、しっかり注視してきたい」と述べた。

*内容と見出しを更新しました。

(竹本能文)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

11月百貨店売上は0.9%増で4カ月連続プラス、イ

ビジネス

物価目標「着実に近づいている」と日銀総裁、賃上げ継

ビジネス

午後3時のドルは155円後半で薄商い、日銀総裁講演

ワールド

タイ11月輸出、前年比7.1%増 予想下回る
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中