ニュース速報

ワールド

IS、イスラエル攻撃呼び掛け トランプ氏の中東和平案けん制

2020年01月28日(火)06時09分

過激派組織「イスラム国(IS)」は27日、音声メッセージを発表し、ユダヤ人やユダヤ人居住地を攻撃するようISの兵士に呼び掛けた。エルサレムで24日撮影(2020年 ロイター/AMMAR AWAD)

[カイロ 27日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国(IS)」は27日、音声メッセージを発表し、ユダヤ人やユダヤ人居住地を攻撃するようISの兵士に呼び掛けた。

さらにトランプ米政権が近く公表する中東和平案に言及し、イスラム国は「世紀の合意」とされる同案が失敗に終わることを望むと述べた。

音声はISのアブ・ハムザ・アル・クレシ報道官の声とみられるが、ロイターは確認を取れていない。

クレシ報道官とみられる人物はメッセージで「ユダヤ人との戦闘を妨げている国境やダムを除去しようとしているイスラム国の戦闘員に合流するよう呼び掛ける」とし、特にエジプト、およびシリアのIS戦闘員に対し、イスラエルの標的に対し国境を超えて攻撃を行うよう呼び掛けた。

イスラム国はイスラエルとパレスチナ間の紛争に大きく関与していない。米カーネギー国際平和財団のH・A・ヘリアー氏は、今回のメッセージについて、同紛争を懸念していることを表明することで存在感を示そうとしたのではないかとの見方を示している。

トランプ米大統領はこの日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談。米政府の中東和平案を28日に発表すると明らかにした。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中