ニュース速報

ワールド

フィリピン経済成長率、19年は5.9% 8年ぶり低水準

2020年01月23日(木)13時38分

 1月23日、2019年のフィリピンの国内総生産(GDP)伸び率は5.9%と、政府目標の6.0-6.5%を下回り、8年ぶりの低水準となった。写真はマニラで2018年5月撮影(2020年 ロイター/Romeo Ranoco)

[マニラ 23日 ロイター] - 2019年のフィリピンの国内総生産(GDP)伸び率は5.9%と、政府目標の6.0-6.5%を下回り、8年ぶりの低水準となった。

ペルニヤ経済開発庁長官が明らかにした。農業生産が低迷したほか、予算案の承認の遅れが響いた。

フィリピン統計局が発表した2019年第4・四半期のGDP伸び率は前年比6.4%。好調な内需や政府支出を背景に第3・四半期改定値の6.0%から加速した。ロイターがまとめた市場予想の6.5%は下回った。

キャピタル・エコノミクスのアナリストは、輸出が低迷しており、第4・四半期の経済成長ペースが続く公算は小さいとの見方を示した。

2018年の経済成長率は6.2%。アジア諸国の中で依然として高い成長を記録している。

フィリピン・アイランズ銀行のエコノミスト、エミリオ・ネリ氏は、2019年の経済成長率が目標を下回ったことを受けて、中銀が第1・四半期中に利下げや預金準備率引き下げなど、金融緩和を再開する可能性があると指摘した。

中銀は来月6日に今年初の金融政策決定会合を開催する。

昨年の平均インフレ率は2.5%と、中銀の目標レンジ(2.0─4.0%)内に収まっており、中銀は今年の金融緩和再開が可能との見方を示している。

昨年は3回の利下げを実施。利下げ幅は計75ベーシスポイント(bp)に達した。

政府は今年の経済成長率を6.5─7.5%と予測。中銀は7%の成長が可能との見方を示している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

東京海上、クマ侵入による施設の損失・対策費用補償の

ワールド

新興国中銀が金購入拡大、G7による凍結資産活用の動

ワールド

米政権、「第三世界諸国」からの移民を恒久的に停止へ

ワールド

中国万科をS&Pが格下げ、元建て社債は過去最安値に
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 7
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 10
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中