ニュース速報

ワールド

カタール外相「サウジとの膠着状態を打開」=CNN

2019年12月16日(月)19時01分

サウジアラビアなど4カ国が2017年にカタールとの断交を発表した問題で、カタールのムハンマド外相(写真)は15日、サウジとの長期にわたる膠着状態を打開したと表明、4カ国の要求を検討する考えを示した。ミュンヘン安全保障会議で2月撮影(2019年 ロイター/Andreas Gebert)

[リヤド 16日 ロイター] - サウジアラビアなど4カ国が2017年にカタールとの断交を発表した問題で、カタールのムハンマド外相は15日、サウジとの長期にわたる膠着状態を打開したと表明、4カ国の要求を検討する考えを示した。

ムハンマド外相はCNNに「意思疎通を図らない膠着状態を打開した。サウジとの意思疎通を再開する」と発言。「不満を理解し、不満を検証し、将来の潜在的な危機から身を守る解決策を検討したい」と述べた。具体的にどのような譲歩をするかには触れなかった。

サウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの4カ国は2017年6月、カタールがテロを支援しているとして、同国との断交を発表。カタールは4カ国の主張を否定しているが、4カ国はカタールの衛星テレビ局アルジャズィーラの閉鎖、トルコ軍基地の閉鎖、イランとの外交関係縮小、イスラム組織「ムスリム同胞団」との関係断絶など13項目の要求を突き付けている。

ムハンマド外相は10月に予告なくサウジの首都リヤドを訪問していた。

同相は、4カ国がテロ組織とみなすムスリム同胞団とカタールの間に直接的な関係はないと主張。また、断交発表後にカタールを支援したトルコとの関係を変えるつもりもないと述べた。

解決にどの程度の時間がかかるのかとの質問には「まだ非常に初期の段階だと考えている。過去2年半に多くのことが起きており、信頼を再構築するには一定の時間が必要だ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国で「南京大虐殺」の追悼式典、習主席は出席せず

ワールド

トランプ氏、次期FRB議長にウォーシュ氏かハセット

ビジネス

アングル:トランプ関税が生んだ新潮流、中国企業がベ

ワールド

アングル:米国などからトップ研究者誘致へ、カナダが
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 5
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    「体が資本」を企業文化に──100年企業・尾崎建設が挑…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中