ニュース速報

ワールド

北朝鮮、米韓に朝鮮半島問題の「新たな解決策」要求

2019年10月21日(月)16時06分

 10月21日、北朝鮮の金炯竜(キム・ヒョンリョン)人民武力次官は、米国と韓国は、現在の朝鮮半島問題のこう着打開に向け新たな解決策を生み出さなければならないと主張、北朝鮮に対する敵対的政策は深刻な結果を招くと警告した。写真は北京で開催された香山フォーラムで話す金氏。10月21日撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

[北京 21日 ロイター] - 北朝鮮の金炯竜(キム・ヒョンリョン)人民武力次官は21日、米国と韓国は、現在の朝鮮半島問題のこう着打開に向け新たな解決策を生み出さなければならないと主張、北朝鮮に対する敵対的政策は深刻な結果を招くと警告した。

北朝鮮の非核化を巡る米国との交渉が進展がみられないことに、あらためて不満を示すものだ。

金次官は、北京で開催された香山フォーラムで、北朝鮮は持続的な平和構築に取り組んできたが、米韓政府の対応のせいで状況は緊張を高める「危険な悪循環」に陥ったと指摘。

「米朝共同声明発表から1年あまりになるが、北朝鮮に対する米国の時代錯誤な敵対的政策のせいで、両国関係の改善は進んでいない」と述べた。

韓国については、米国と合同軍事演習を実施したり、最先端の米兵器を購入するなど「二枚舌の態度」をとっていると批判。「米国と韓国は、朝鮮半島の平和を守るというわれわれの強固な意志を念頭に、状況の安定を乱すような行動を控え、問題解決に向けた新たな道筋を示さなければならない」と述べた。

北朝鮮は、2017年以降、核兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実験を控えているが、朝鮮中央通信社(KCNA)は16日、金正恩朝鮮労働党委員長が白馬に乗り同国で聖地とされる白頭山に登る写真を公開し、金氏に同行した側近が「金氏が雄大な作戦」を計画していることを確信したと報じた。[nL3N2713KS]一部アナリストは、「作戦」にはICBM発射実験の再開などを含まれる可能性があるとみている。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

12月FOMCでの利下げ見送り観測高まる、モルガン

ビジネス

米シカゴ連銀総裁、前倒しの過度の利下げに「不安」 

ワールド

IAEA、イランに濃縮ウラン巡る報告求める決議採択

ワールド

ゼレンスキー氏、米陸軍長官と和平案を協議 「共に取
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中