ニュース速報

ワールド

韓国の対北朝鮮制裁、米国の承認なければ解除されず=トランプ氏

2018年10月11日(木)12時16分

 10月11日、米国のトランプ大統領(写真)は10日、同国の承認なく韓国が北朝鮮への制裁を解除することはないとの見解を示した。韓国外相が北朝鮮への独自制裁の一部見直しを示唆したことを受けたもの。写真はペンシルベニア州で撮影(2018年 ロイター/Leah Millis)

[ソウル/ワシントン 11日 ロイター] - 米国のトランプ大統領は10日、同国の承認なく韓国が北朝鮮への制裁を解除することはないとの見解を示した。韓国外相が北朝鮮への独自制裁の一部見直しを示唆したことを受けたもの。

トランプ大統領は同盟国に対し、北朝鮮が非核化を実現するまで制裁を継続するよう求めている。

同大統領は「わが国が承認するまで、韓国は(制裁解除を)行わないだろう。何事も、わが国の承認がなければ実行することはない」と述べた。

韓国の康京和外相は10日の国会での国政監査で、北朝鮮へ非核化を促すため、政府として同国への制裁解除を検討していると述べた。韓国では2010年、海軍哨戒艦「天安」が沈没し乗組員ら46人が死亡。韓国政府は北朝鮮の魚雷によって沈没したと主張し、独自制裁として大半の貿易を禁止している。

この発言には、北朝鮮の謝罪が先だなどとして一部の保守派議員から批判が集まったため、外務省は公式に撤回。制裁解除の検討を否定した。

ただ、制裁緩和を求める意見は増えている。中国外務省は10日、適切な時期に北朝鮮への国連制裁の見直しを検討する必要があるとの見解を明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ安全保障に欧州主導の平和維持部隊 10カ

ビジネス

米ボストン連銀総裁、FRB利下げ支持も「ぎりぎりの

ビジネス

米NY連銀総裁「FRBは今後の対応態勢整う」、来年

ビジネス

カナダCPI、11月は2.2%上昇で横ばい コアイ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 8
    「職場での閲覧には注意」一糸まとわぬ姿で鼠蹊部(…
  • 9
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中