ニュース速報
ビジネス

東京市場はトリプル高でスタート、トランプ関税の初日発動は見送りか

2025年01月21日(火)09時53分

 1月21日、東京市場は、株高・円高・債券高(金利は低下)の「トリプル高」でスタートした。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Tomo Uetake

[東京 21日 ロイター] - 21日の東京市場は、株高・円高・債券高(金利は低下)の「トリプル高」でスタートした。トランプ米大統領が就任初日に新たな関税の導入を見送るとの観測が安心材料となっている。

共和党のトランプ氏は20日(日本時間21日未明)、米国の第47代大統領に就任。米金融市場はこの日、キング牧師生誕記念日のため休場で、就任早々の新たな関税発動などがあった場合、きょうの東京市場が最初に反応するマーケットだとして投資家の注目を集めた。

当局者によると、新大統領は国境警備と移民問題に焦点を当てたものなど一連の大統領令に直ちに署名する。市場が最も警戒していた関税については包括的な通商に関する覚書に署名するにとどめ、初日の新たな関税導入は見送るという。

これが安心材料となり、きょうの東京市場は株式・円・債券のトリプル高で始まった。

このうち日経平均株価は続伸して寄り付き、一時、前日比300円超高の3万9200円台と1週間半ぶり高水準をつけた。関税を巡る観測が好感され、トヨタ自動車が2%超上昇するなど、自動車・自動車部品セクターの堅調ぶりが目立つ。

外為市場ではドル円は1カ月ぶりに154台後半と前日よりドル安円高で推移している。また国債先物中心限月3月限は続伸。初日の関税発動見送りでインフレ懸念が一旦後退したとしてアジア時間の取引で米10年国債利回り(米長期金利)が2週間半ぶりに4.5%台半ばまで大幅低下していることが追い風となった。

日銀は今週23─24日に政策決定会合を開催し、市場ではトランプ大統領就任を受けた金融市場の混乱がないとの条件付きで25ベーシスポイント(bp)の利上げ実施がメインシナリオとなっている。三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは「日経平均が1500円安というような急落がない限り、日銀は利上げに動くと見ており、今のところメインシナリオは崩れていない」との見方を示した。

トランプ大統領は就任初日から膨大な大統領令に署名するとみられており、きょうの東京市場は、引き続き関連のニュースヘッドラインをにらみながらの展開が想定される。市場では「アジア時間だけで評価できるかは微妙。具体的なアクションは21日の米市場の動きを見てからがメインとなりそうだ」(大手生保の運用担当者)との声も聞かれた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中東紛争がインフレ・成長リスク、政策判断は慎重姿勢

ワールド

ウクライナ、サウジと防衛協力 「双方に有益」

ワールド

G7外相、イラン紛争で民間人攻撃の即時停止を要求

ワールド

EU上級代表、31日にウクライナで外相と会談 支援
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊張緩和の兆しか
  • 3
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思われるドローンの攻撃を受け大炎上
  • 4
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 5
    日本経済にとって、円高/円安はどちらが「お得」な…
  • 6
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 7
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 8
    ニュースでよく聞く「東京外国為替市場」は、実際は…
  • 9
    アメリカのストーカー対策、日本との違いを考える
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 7
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 8
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中