ニュース速報
ビジネス

米1月PCE価格指数、2.4%上昇に鈍化 約3年ぶり低水準

2024年03月01日(金)05時09分

1月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.4%上昇した。2022年、ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger/File Photo)

[ワシントン 29日 ロイター] - 米商務省が29日発表した1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.4%上昇した。伸びは前月の2.6%から縮小し、2021年2月以来の低さとなった。伸びは前月比では拡大したものの、連邦準備理事会(FRB)は6月に利下げに着手する軌道から外れないとみられる。

前月比では、サービス価格の上昇を背景に0.3%上昇。昨年12月は0.1%上昇と、従来の0.2%上昇から改定された。

1月は前年同月比と前月比が共にロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「経済は軌道から外れておらず、1月のインフレ懸念は継続しそうにないため、FRB当局者らは引き続き6月会合で最初の利下げを検討する公算が大きい」と述べた。

1月はモノが0.2%下落した。エネルギーが1.4%下落し、食品の0.5%上昇を相殺した。

1月のデータからは、自動車や家具などへの支出が減少し、個人消費の伸びが鈍化したことも示された。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年同月比2.8%上昇。伸びは12月の2.9%から縮小し、21年3月以来の低さとなった。

前月比では0.4%上昇し、昨年2月以来の大幅な伸びとなった。12月は0.1%上昇で、当初の0.2%上昇から下方改定された。

サービスは0.6%上昇と12月の0.3%上昇から加速。住宅費と公共料金の0.6%上昇が押し上げた。金融サービス・保険も1.3%上昇。株高を反映したとみられる。飲食費や宿泊費、娯楽、ヘルスケアも上昇した。

FRB当局者が「スーパーコア」として注目する住宅・エネルギーを除くPCEサービスは前年比3.5%上昇し、12月の3.2%上昇から伸びが加速した。前月比でも0.6%上昇した。12月は0.3%上昇だった。

米国の経済活動の3分の2以上を占める個人消費支出は0.2%増。12月は0.7%増だった。インフレ調整後では0.1%減。12月は0.6%増だった。

個人所得は前月比1.0%増、賃金は0.4%上昇した。

貯蓄率は12月の3.7%から3.8%に上昇した。

PNCフィナンシャル(ピッツバーグ)のチーフエコノミスト、ガス・ファウチャー氏は「雇用と賃金の伸びが鈍化するため、消費支出は23年よりも緩やかなペースではあるものの、24年にかけて徐々に増加し続ける」と指摘。「景気拡大は年内から来年にかけて続くだろう」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECB、2月理事会でインフレ下振れ予想 金融政策は

ビジネス

ECB、政策「会合ごとに判断」 中東緊迫化でも既定

ワールド

欧州各国、安全確保やキプロス保護へ海軍派遣 イラン

ビジネス

米1月輸入物価、0.2%上昇 エネルギー安を資本財
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    「え、履いてない?」モルディブ行きの飛行機で撮影された、パイロットの「まさかの姿」にSNS爆笑
  • 3
    「ハリポタ俳優で終わりたくない」...ハリー・メリングが新作『ピリオン』で見せた「別人級」の変身
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 6
    対イラン攻撃に巻き込まれ、湾岸諸国が存立危機
  • 7
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「旅客数が多い空港」ランキン…
  • 9
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 10
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中