ニュース速報
ビジネス

中国証券当局が市場関係者と会合、信頼感回復へ意見求める

2024年02月20日(火)16時23分

中国証券監督管理委員会(証監会)は、市場の信頼感回復に向けた取り組みの一環として、市場参加者から意見を聞く会合を18、19両日に開いたと明らかにした。写真は北京で8日、証監会の建物前で撮影した中国の国旗(2024年 ロイター/Florence Lo)

[北京/上海 19日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は、市場の信頼感回復に向けた取り組みの一環として、市場参加者から意見を聞く会合を18、19両日に開いたと明らかにした。企業の上場や取引慣行に対する監督強化を求める意見が出たという。

会合は証監会主席に就任したばかりの呉清氏が主催。春節(旧正月)の大型連休明け直後に開かれ、市場安定化を急ぐ姿勢が浮き彫りになった。

小口投資家や上場企業、資産運用会社、会計事務所などを含む参加者は、新規株式公開(IPO)の規制を強化し、基準を満たさない上場企業を排除すべきと指摘した。より公平な取引の仕組みや、法律に違反した者に対する処罰の厳格化も求めたという。

証監会は全ての提案を真剣に受け止め、実行可能なものは直ちに実施すると表明。「断固として市場の安定を維持し、リスクを管理する」と改めて強調した。

政府系紙の中国証券報は20日の論説で「信頼は金よりも尊い」と指摘。市場とのコミュニケーション改善は信頼回復に役立ち、「注意深く耳を傾けることが良いスタートだと信じている」とした。

同紙によると、証監会は法執行機関との協力を強化し、証券詐欺や金融操作を取り締まる方針。また、株式ファンドの登録ペースを速め、より多くの長期資金を株式市場に誘導するという。

呉氏は今月7日に就任した。前任の易会満氏は一連の市場安定化策にもかかわらず株安を食い止められず、中国国務院(内閣に相当)が交代を決定した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、ガリウムやゲルマニウムの対米輸出禁止措置を停

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった...「ジャンクフードは食べてもよい」
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「豊尻」施術を無資格で行っていた「お尻レディ」に1…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 9
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中