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アークティック2制裁、エネルギー安全保障損なう=ロシア外務省

2023年12月27日(水)20時27分

ロシア外務省報道官は27日、北極圏の液化天然ガス(LNG)開発事業「アークティックLNG2」を米政府が制裁対象としたことについて、受け入れられない措置であり、世界のエネルギー安全保障を損なうものだとの認識を示した。建設中のアークティックLNG2関連設備、ロシアで2022年撮影。(2023年 ロイター)

[モスクワ 27日 ロイター] - ロシア外務省報道官は27日、北極圏の液化天然ガス(LNG)開発事業「アークティックLNG2」を米政府が制裁対象としたことについて、受け入れられない措置であり、世界のエネルギー安全保障を損なうものだとの認識を示した。

報道官は定例会見で「こうした行為は受け入れられないと考えている。特にアークティックLNG2のような大型国際商業プロジェクトは多くの国のエネルギーバランスに悪影響を及ぼす」と発言。

「アークティックLNG2を巡る状況は、米国が世界経済の安全保障で破壊的な役割を担っていることを改めて裏付けるものだ。米国はそうした安全保障の維持が必要だと主張しているが、実際には自己利益を追求して競争相手を駆逐し、世界のエネルギー安全保障を破壊しようとしている」と述べた。

同報道官は、ロシアと中国の協力関係はエネルギー分野も含め、今後も強化されるとも発言。アークティックLNG2には中国企業も出資している。

ロイター
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