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日本初のデジタル証券市場、不動産対象の2銘柄で取引開始

2023年12月25日(月)12時27分

 12月25日、デジタル証券を扱う日本初のセキュリティトークン(ST)取引市場「START」が、売買を開始した。写真はODX会長の北尾・SBIHD会長兼社長。都内で2020年7月撮影(2023 ロイター/Junko Fujita)

Ritsuko Shimizu

[東京 25日 ロイター] - デジタル証券を扱う日本初のセキュリティトークン(ST)取引市場「START」が25日、売買を開始した。STの2次流通市場ができることで個人取引が可能になることもあり、投資市場活性化が期待されている。

「START」は、SBIホールディングスや三井住友フィナンシャルグループなどが出資する大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)の私設取引システム(PTS)。まず、不動産を投資対象にした2銘柄が上場、取引を開始した。

ODX会長の北尾吉考・SBIHD会長兼社長は開業セレモニーで「発行市場と流通市場が相まって、今後STは新しい金融商品として個人投資家にも広く受け入れられ、飛躍的に発展し定着していくものと確信している」と述べた。

ODXの朏仁雄社長は今後の取引市場について「早期時時価総額1000億円規模に拡大したい」としている。

セキュリティトークンは、株式や債券などの有価証券をブロックチェーン技術によってデジタル化したもの。投資金額が大きい不動産などに少額から投資することができるようになる。

現状、STの市場規模は約1300億円。不動産を対象としたものが多いが、今後は、飛行機や船舶などの動産、再生エネルギー関連などにもアセットの対象が広がるとみられている。

ロイター
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