[ワシントン 30日 ロイター] - 米労働省が30日に発表した10月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が35万3000件減の1030万件だった。減少したものの高水準にとどまっており、連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げにもかかわらず、労働市場がなお堅調に推移していることが示された。

結果はロイターがまとめたエコノミスト予想通り。1000万件を超える求人件数は16カ月連続だった。

LPLフィナンシャル(ノースカロライナ州シャーロット) のチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「景気減速時に求人件数が高水準を維持したことは労働市場の逼迫が当面続く可能性を示唆している」と指摘。「景気後退下でも企業は労働力を維持する可能性がある」とした。

失業者1人当たりの求人件数は1.85件から1.7件に減少した。ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の約1.2件をなお大きく上回っている。

業種別の求人件数は、教育を除く州・地方政府が10万1000件減。非耐久財製造業が9万5000件減。連邦政府が6万1000件減だった。一方、その他のサービス業では7万6000件、金融・保険業で7万件増加した。

求人率は6.3%と、9月の6.5%から低下。

採用件数は600万件と9月の610万件から減少した。

自発的な離職件数も約400万件と9月の410万件から減少。自発的な離職率は2.7%から2.6%に低下した。政策担当者は労働市場の信頼感の強さを推し測る指標として、自発的な離職に注目している。

レイオフ・解雇件数は130万件から140万件に増加。レイオフ率は0.9%で横ばいだった。

シティグループ(ニューヨーク)のエコノミスト、イスファル・ムニール氏は「今回のデータは労働市場が現時点でごくわずかしか緩和されていないことを示唆している」とし、FRBのタカ派姿勢が変わるのは難しいとした。

一方、パウエルFRB議長は講演で、求人件数について「多かれ少なかれ予想通りだが、数十万件減少したことはポジティブだ」と評価した。

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