ニュース速報

ビジネス

米政府、EVバッテリー国産促進で28億ドルの助成金交付へ

2022年10月20日(木)07時58分

 米政府は10月19日、電気自動車(EV)用バッテリーとバッテリーの原材料となる鉱物資源の国内生産促進に向け、20社のプロジェクトを対象に総額28億ドルの助成金を交付すると発表した。写真はバイデン大統領、9月14日にミシガン州デトロイトで撮影(2022年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米政府は19日、電気自動車(EV)用バッテリーとバッテリーの原材料となる鉱物資源の国内生産促進に向け、20社のプロジェクトを対象に総額28億ドルの助成金を交付すると発表した。この分野での中国依存を減らす狙いがある。

バイデン大統領は「中国は不公正な補助金と貿易慣行を通じて米国メーカーよりも製品価格を下げ、市場の相当な部分を手に入れた。本日われわれはそれを取り戻そうとしている。全部ではないかもしれないが、これは大胆な目標だ」と語った。

対象となるのは国内のバッテリー向け鉱物採掘と加工、バッテリー部品や電極製造、バッテリーのリサイクル施設拡充などのプロジェクトで、少なくとも12州にまたがる。ホワイトハウスの専門委員会がエネルギー省と協力し、内務省の支援を得て選出した。

リチウム生産大手アルベマールは、ノースカロライナ州のリチウム加工施設建設に1億4970万ドルを受け取る予定。この助成金のおかげで「リチウム加工のスピードが上がり、原料の長距離輸送に伴う温室効果ガスの排出量を削減できる」と述べた。同社はオーストラリアやチリでもリチウムを生産している。

ピードモント・リチウムは既に、テネシー州の加工工場建設のために1億4170万ドルを供与された。またテスラとニッケル供給契約を結んでいるタロン・メタルズもノースダコタ州の加工工場建設に関して1億1480万ドルを受け取る。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国新大統領がトランプ氏と電話会談、関税巡る取り組

ワールド

ロシア中銀22年9月以来の利下げ、成長鈍化で 金利

ワールド

イスラエル軍がガザ攻撃、16人死亡 6日に支援活動

ワールド

トランプ氏、FRBに1%の大幅利下げ要求 パウエル
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが、今どきの高齢女性の姿
  • 2
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「朝の1杯」と「心地よい運動」の使い方
  • 3
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 4
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 5
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    ガザに向かうグレタ・トゥーンベリの支援船から救難…
  • 8
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 9
    ウーバーは絶体絶命か...テスラの自動運転「ロボタク…
  • 10
    日本に迫る「ゼロパンダ」の未来...中国はもう貸さ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 8
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 9
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 10
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中