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NY外為市場=ドル下落、CPI発表まち

2021年11月10日(水)07時02分

終盤のニューヨーク外為市場では不安定な地合いの中、ドル指数が下落した。10日に発表される米消費者物価指数(CPI)の発表を前に手控えムードとなった。写真は2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では不安定な地合いの中、ドル指数が下落した。10日に発表される米消費者物価指数(CPI)の発表を前に手控えムードとなった。

米労働省が9日発表した10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.6%上昇と、9月の0.5%上昇から加速。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴うサプライチェーン(供給網)の問題が続く中、高インフレが当面続く公算が大きいことが示された。

TDセキュリティーズのシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は「明日のCPI発表を前に大きな値動きを期待するのは無駄だ。CPI発表後に為替市場でやや動きが出るだろう」と指摘。「CPIはかなり強い数値がすでに予想されているが、そのコンセンサスを上回る数値が出るとみている」と述べた。

ロイターがまとめたエコノミスト調査では、10月のCPIは前月比0.4%上昇と9月の0.2%上昇から加速する見通し。コア指数の前年同月比は4.3%上昇と0.3%ポイント加速すると見込まれている。

一方、米連邦準備理事会(FRB)当局者は高インフレが従来の想定よりも定着するとは限らないと指摘。

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は9日、労働市場の実態とインフレの行方は2022年半ばまで明確にならないとし、それまで忍耐強くなくてはならないとの考えを示した。

米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は9日、労働参加の低迷と物価上昇につながっている要因は一過性のものである公算が大きいとし、新型コロナによるパンデミックが収束するに従い、こうした要因は和らいでいくとした。

ドル指数は0.11%安の92.948。ユーロは0.07%高の1.1594ドル。

円は対ドルで112.73円と1カ月ぶりの高値を付けた。終盤は112.83円。

ポンドは1.3561ドルと横ばい。

ニュージーランドドルは0.51%安の0.7132米ドル。豪ドルは0.60%安の0.7378米ドルだった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは一時6万8564ドルと最高値を更新。ただ、終盤は1.15%安の6万6791ドル。イーサも4843ドルと最高値を付けた。

ドル/円 NY終値 112.85/112.90

始値 112.95

高値 113.11

安値 112.75

ユーロ/ドル NY終値 1.1591/1.1595

始値 1.1578

高値 1.1608

安値 1.1571

ロイター
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