ニュース速報

ビジネス

米ファイザー、コロナワクチンの売上高見通しを70%上方修正

2021年05月05日(水)00時40分

5月4日、米ファイザーは独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、2021年の売上高は260億ドルに達するとし、従来予想を70%以上引き上げた。写真は2020年10月撮影(2021年 ロイター//Dado Ruvic)

[4日 ロイター] - 米ファイザーは4日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、2021年の売上高は260億ドルに達するとし、従来予想を70%以上引き上げた。

ファイザーはこれまでに年内納入契約を結んた16億回分のワクチンに基づき売上高を試算。新型コロナワクチンの売上高は通年の全売上高の3分の1以上を占めるとみられる。ブーラ最高経営責任者(CEO)は「新型コロナワクチンに対する需要は、インフルエンザワクチンと同様に強いものになると確信している」と述べた。

ファイザーとビオンテックは新型コロナワクチンの費用と利益を折半。両社は新型コロナワクチンの今年の生産量は最大25億回分になるとの見通しを示しているが、このうち9億回分はファイザーが今回示した売上高見通しに含まれていない。

22年は少なくとも30億回分の新型コロナワクチン生産を目指す。

ファイザー・ビオンテックと同様に「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使う新型コロナワクチンを開発した米モデルナは、同ワクチンの21年の売上高は184億ドルになるとの見通しを示している。

ファイザーの第1・四半期決算は、総売上高が146億ドルと、予想の135億ドルを上回った。

ファイザーは現在、mRNA技術を使ったインフルエンザワクチン2種類を開発中。第3・四半期に臨床試験(治験)を開始する見通し。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独経済団体、半数が26年の人員削減を予想 経済危機

ワールド

中国軍、台湾周辺で実弾射撃伴う演習開始 港湾など封

ビジネス

韓国クーパン、顧客情報大量流出で11.8億ドルの補

ワールド

尹前大統領の妻、金品見返りに国政介入 韓国特別検が
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中