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アップルなどハイテク企業の決算に注目=今週の米株式市場
25日に始まる週の米株式市場では、アップルやマイクロソフト、フェイスブックを始めとするハイテク企業の決算が焦点になりそうだ。写真は2020年11月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 25日に始まる週の米株式市場では、アップルやマイクロソフト、フェイスブックを始めとするハイテク企業の決算が焦点になりそうだ。最近の市場では、経済再開への期待から銀行やエネルギー株が買われ、ハイテク株やグロース株は押され気味だったが、決算の内容次第ではハイテク株が市場の主導権を取り戻す可能性もある。
ハイテク株は2020年の大半の時期、市場をけん引してきたが、昨年末には、新型コロナウイルスワクチンによる景気回復の恩恵を受けるとみられるバリュー株や景気循環株に人気を奪われる格好となった。
ただ、ここ数日は、大手銀行がさえない見通しを示す一方で、動画配信サービス大手ネットフリックスは決算が好調で株価が17%上昇するなど、グロース株からバリュー株への転換の動きは失速。ラッセル1000グロース株指数は18日からの週(22日朝方現在)に3.3%上昇したが、バリュー株指数は1.5%下げた。
25日から始まる週には、S&P総合500種指数の採用企業のおよそ4分1が第4・四半期決算の発表を予定している。ホライゾン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は、グロース株の復活が続きバリュー株や景気循環株の最近の上昇に終止符が打たれるのか、決算が鍵を握ると指摘した。
25日からの週にはほかに、ビザ、マスターカード、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、テスラなども決算発表を予定している。
アップルは27日に決算を発表する。ダコタ・ウェルス・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は、「iPhone 12」の需要に注目していると話す。アップルの決算について、アナリストらは平均で13%の増益を予想している。